川田歯科医院
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2016年10月5日
今年の夏に、東京都歯科医師会館にて開催された「周術期口腔ケアにおける医科歯科連携推進事業」の研修会に当医院の歯科衛生士と一緒に参加してきました。
がんの治療は日々進歩し、治療効果+安全+苦痛の緩和が進み、治療中から治療後も患者さんのQOLを良好に維持することが求められています。国立がん研究センターでは、「がん治療において歯科医療従事者が提供する口腔ケアや歯科治療が、より質の高いがん治療を提供するために重要な支持治療である。」と考え、医科歯科連携を進めています。また、わが国の”がん対策推進基本計画”でも「がん治療における医科歯科連携による口腔ケアの推進」が新たに記載されています。
実際に、口腔ケアの上手く行っている患者さんはオペ後の感染症のリスクが少ないくなりますし、術後に口からの栄養(食事)を摂っていける事は生きる喜びの大きな一つである事は確かです。不幸にしてがんに罹患してしまい、治療の一環として口腔ケアを高めて行くことは必要ですが、常日頃から当たり前のこととして口腔ケアを続け適切な歯科治療を受けていれば特別な事を行う必要は少ないと思われます。がんの治療での口腔ケアをを特別な事ととらえず、これを機に国民全体の口腔疾患に対する関心が高まればうれしく思います。